そもそものきっかけ② 〜フランスワーホリ回想録〜
フランスにワーホリに行くきっかけとなったことはまだある。
それは、社会人1年目の頃、ふと手にとった1冊の本。
吉村葉子さんの
「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」
という本の影響も大きい。
小さい頃から物欲の強かった私だが、
3人兄弟の一人娘ということもあって、けっこう甘やかされて育ってしまい、
大人になるまで、欲しいものは大体買ってもらっていたように思う。
しかし、当たり前だが、大人になれば親に買ってもらうわけにはいかない。
そして実家暮らしとはいえ、家に生活費を入れたり、
大人になったら一人一台車を持つのは当たり前みたいな地域なもんだから、
私も例に漏れず、社会人になったら早々に車をゲットし、
何かとお金が出て行くことが多かった。
さらに当時、ある理由でお金を貯めていたこともあって、極力浪費を抑え、
もっと稼がなきゃ、もっと貯めなきゃ!という思いが常にあり、
なんだか共感するところがあってこの本を手にとったのだった。
この本には20年間フランスに暮らしていたという著者が見てきた
質素で素敵なフランス人の軽やかな生き方が書かれていて、
読み終わったときには、いつかフランスで暮らしてみたい!!という憧れが強くなった。
そのいつかがこんなに早く来るとはその時は思ってもなかったけど、
結果的に、その本を買った1年後にはフランス行きを決意していた。
その後、私のバイブルのようなこの本は、
スーツケースに入れてフランスに持って行き、(なんなら飛行機の中でも読み返していたような・・・)
帰国の際にはまた日本に持ち帰り、今だに手元にある。
でも今こうして思い返してみて気付いたのだが、、、
この本にはミニマリスト の憧れ、ドミニック・ローホーさんほどではないにしても
フランス人の質素倹約の精神が詰め込まれていたはずだ。
それに憧れてフランスに行ったのに、
何故私はあんなに浪費してしまったのだろう!!!!!
お金がなくても平気なフランス人お金があっても不安な日本人 (講談社文庫) [ 吉村葉子 ]
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